アナタの“魂-KOKORO-”いただきます
『ケンカって……もしかして…朱里ちゃんのこと…言っちゃった?』
ネクが苦笑い。
『朱里ちゃん?』
千明は顔を歪めた。
『昨日話したでしょ?レノが好きだった人間の話。その子の名前が朱里ちゃんっていうんだ。』
ネクは悲しげにそう話した。
『レノに朱里ちゃんの話は禁句ね?』
ネクはニッコリわらって、人差し指を自分の口にあてた。
『はい。』
千明は頷いたが、耳に入っていないようだった。