あのこになりたい
それから1ヶ月後、クリスマスの日。


シュンの家で、クリスマスパーティーをすることになった。



若菜さんと私は料理を、綾はツリーの飾り付けを、シュンと兄と幸輔は買い出しに行った。



「咲と俊二さんがこんなに早く付き合うとは予想外だった」


綾が言った。



「なんで…?」


私がウインナーを焼きながら聞くと、


「咲は奥手だし…俊二さんはモテそうだから」


綾の言葉に、


「ふられると思ってたんだ…?」


綾を睨みながら言った。



「だって…大学生だし」


綾があたふたしていると、


「でも、俊二はモテるよ?昔から」


若菜さんが言った。



「そうなんですか?」


私は固まった。



「いや…でも、咲ちゃんは俊二にとって特別だから大丈夫」


若菜さんは笑って言った。


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