あのこになりたい
「言っておくけど…俺はもう引きずるような恋愛はないぞ」


この人、私の心と会話した…


「決着付けたんだ?」


花火を見ながら聞くと、


「初恋以外はな」


と返って来た。



「初恋っていつの話よ…」

私が笑うと、


「そうだな」


シュンも笑った。



花火が終わった。



突然の静けさになんとなく黙り込んだ。



シュンと目が合って、シュンが視線を外さないから私も外せずにいた。



「シュン…」


「何…?」


「キスして…」



シュンは、


「どうして?」


と聞いたけど、私が答えられずにいると、


「キスぐらいいくらでもしてやるけど…これに逃げるなよ」


シュンは真剣な表情で言った。



「逃げ場としてならしない。それで何か変わるならするよ」


シュンの言葉に私はため息をついた。


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