星になるまで☆短編
「1人にしないで…。」
その瞬間斗真くんの姿が薄くなってきた。
「何…これ?」
「愛華…時間がもう…ない。これが最後だったんだ…会えるのは。」
「嫌だ!あたし寂しい!」
「愛華…幸せになれ。」
「やだあ!」
「愛華…お前は頭いいんだから頭良い奴と結婚して…幸せになって…子供ができて…孫ができて俺を忘れて…悔いのない人生を作り上げろ。」
「嫌だよ…。」
「愛華…俺はずっと愛華の事見てるから。だから…愛華は1人なんかじゃない。」
斗真くんの姿がぼやけてくる。
「俺はずっとお前を見てるから。」
「っ…斗真くん!」
斗真くんはもうほとんど姿が見えなかった。
あたしは焦って斗真くんの手を探して握る。
嫌だよ。でも最後に伝えなきゃ。
あたしはネックレスを指さして言う。
「ありが…っ――!」
けど目の前には斗真くんの姿はなかった。