天神学園高等部の奇怪な面々28
「どうしたの優君、一人でブツブツ言って」

クスクス笑う虹華。

途中からレイニーボーイの思考は、言葉として駄々漏れになっていたらしい。

「何が勇気出ないの?何の悩み?」

「ち、違うもん!恋の悩みとかじゃないもん!」

虹華の問いかけに、またも思考が口から出てしまうレイニーボーイ。

「へー…や、やっぱり…好きな子とかいるんだぁ…?」

こはくや魚尾の見立て通り。

虹華は思わず赤くなる。

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