新・監禁ゲーム
人間は切羽がつまる、つまり本当に余裕がなくなると、急に額から大粒の汗が流れ出す。
まさに遥斗はその状態に陥っていた。
もうあの塔に辿り着く手段が見つからない。
もう目の前にあるというのに。
こんなボタン、一体何の役に立つというのだ。
いっそのこと、このボタンを床に叩きつけて、このまま倒れてしまおうか。
遥斗はポケットからボタンを取りだし、諦めかけたそのときだった。
誰かが自分の方へ向かって、勢いよく走ってきた。
もうこの際だ、鬼に捕まってしまおう。
しかし、あの擦れるような音は聞こえない。
一体何が近づいてくるんだ。
遥斗は目を凝らした。
その瞬間、遥斗の心に怒りが沸きだった。
今、自分をこの状況に陥れた張本人。
竹田だった。