新・監禁ゲーム
第2GAME 的中ゲーム

遥斗と玲奈は先ほどの迷宮とは違う場所にいた。

フロアの床一面に広がる赤絨毯、天井には大きなシャンデリア。

周りにはいくつもの扉。

そしてそこには2人以外に、数人の人間。

その中には竹田の姿はなかった。

自分たちは助かったのか、それはまだわからない。

遥斗は息を落ち着け、玲奈の方を振り返り、肩を掴んだ。

「何で玲奈がここにいるんだ!?」

すると今度は玲奈が、遥斗に問いただした。

「何でって……遥斗が何でここにいるの!?」

もしかして玲奈も同じ状況なんじゃないのか。

遥斗はこの前の帰り道から記憶がなく、気づいたらこの場所にいたことを伝えた。

それを聞いた玲奈は、驚いた顔をして言った。

「わ、私も!私もバイト帰りから記憶なくて……本当はその日、ラストの23時までだったんだけど、急きょ20時に上がれて……その帰りに……」

遥斗は竹田のときも思ったが、玲奈にも記憶がないってことは、もしかしたらここにいる全員は何故ここにいるのか、誰もわからないんじゃないのか、と思った。




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