君と恋に堕ちた事について
「ねぇ、何処に行きたい?」

「研修は確か、千葉だったな。」


「伊豆は?」


「いいよ。何処でも。」

「なんで、いつも私の言う事を聞いてくれるの?」

麻実が少し怒ったように言った。

「たまには、京介さんの方から゛こうしよう¨って言ってよ。いつも、私ばかり…」


麻実はオレに背中を向けた。
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