たった一試合、君と私の甲子園
「美優、今日はありがとう。
本当に楽しかった。」


紗奈・・・


「お礼を言うのじゃこっちの方だよ。
私は紗奈のおかげでここまで頑張って来られた。
紗奈という目標があったから
今日まで頑張ってこれた。
紗奈、本当にありがとう。」


「美優・・・」


本当にそうなんだ、紗奈がいたから私は
頑張ってこれたんだ。
そのおかげでこんなに楽しく、
こんなにうれしい思いをさせてもらった。


紗奈には本当に感謝に一言だよ。


でもやっぱり紗奈には敵わなかったけど、
バレーも恋も・・・


「美優、私たちの戦いはまだ始まったばかり、
またコートで会おうね。」


「えっ!? またコートでって、
もう私たちの夏は終わったよ?」


「えっ!? 
社会人になってもやるんでしょ?」


えっ!?


美優は予想もしてなかった紗奈の言葉に
目を丸くして驚いた。

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