たった一試合、君と私の甲子園
「先生!! 
ちょっと見てやってください!!」


佐久間くん!?


保健室に入って来たのは
部員を一人背中に背負った
佐久間くんだった。



「ちょっと足を挫いたみたいで。」


佐久間くんはそう言いながら
背負っていた部員を椅子に座らせた。



「外木場くん!!」


えっ!?


足を挫いたのはどうやら
外木場くんのようで、
それにいち早く気付いた友美が
外木場くんの名前を呼んだ。



「あれっ!? 友美ちゃん。」


外木場くんは私たちの方を振り返り
友美の名前を呼んだ。



その時、佐久間くんも一緒に
こっちを振り返った。



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