たった一試合、君と私の甲子園
ああっ!!

目が合った!!


私の顔が一瞬にして熱を帯びた。


しかし佐久間くんはすぐに
先生の方へ向き直した。



えっ・・・!?

あれっ・・・?


私のこと忘れた?



「先生、見てやってください!!」


佐久間くんは鮫島先生に
真剣な顔で頼んだ。


「宏大は大袈裟やねん。
大丈夫やって!!」


「大袈裟なことあるか!!
何かあったらどうするねん!!
おまえはエースやねんぞ?」


「はいはい、わかったから、
ちゃんと観るからっ!!」


言い合う二人の間に、
鮫島先生が入りストップをかけた。


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