回廊館の殺人
「…事故ですか?」
「うん。
屋上の金網の一部が錆びてて、そこに寄りかかった拍子に転落して亡くなったんだ。」
奈良が答える。
「そんなことがあったんですか。」
宮下呟く。
「ただなんで山瀬先輩が屋上にいたのか、なんで金網に寄りかかったのかわからないままで、警察は事故って形にしちゃったんだ。
だから、部員のみんなはあんまりこのことには触れたがらないんだ。」
「でも、それだけでそんなに触れたがらないってなんかおかしくないですか?」
康之が聞くと、奈良が言いにくそうに言葉を続けた。
「実は、山瀬先輩が書いてたトリックのアイディア帳がなくなってるんだよ。
もしかしたら部員の誰かがアイディア帳欲しさに…」
「ほら!
重いい話はそこまで!!」
新田が奈良の話を遮る。
「せっかくの一年生の歓迎会なんだから。
そういう話は止めとこうよ。」
「そうだね。
ごめん、今の話はあんまり気にしないで。」
奈良もそう言って山瀬の話をやめた。
その後、康介達は大学生活などの雑談をして自分の部屋へと解散した。
「うん。
屋上の金網の一部が錆びてて、そこに寄りかかった拍子に転落して亡くなったんだ。」
奈良が答える。
「そんなことがあったんですか。」
宮下呟く。
「ただなんで山瀬先輩が屋上にいたのか、なんで金網に寄りかかったのかわからないままで、警察は事故って形にしちゃったんだ。
だから、部員のみんなはあんまりこのことには触れたがらないんだ。」
「でも、それだけでそんなに触れたがらないってなんかおかしくないですか?」
康之が聞くと、奈良が言いにくそうに言葉を続けた。
「実は、山瀬先輩が書いてたトリックのアイディア帳がなくなってるんだよ。
もしかしたら部員の誰かがアイディア帳欲しさに…」
「ほら!
重いい話はそこまで!!」
新田が奈良の話を遮る。
「せっかくの一年生の歓迎会なんだから。
そういう話は止めとこうよ。」
「そうだね。
ごめん、今の話はあんまり気にしないで。」
奈良もそう言って山瀬の話をやめた。
その後、康介達は大学生活などの雑談をして自分の部屋へと解散した。