君と奏でる恋の詩。


美由ちゃんは見るからに運動とかできそうな雰囲気だしなぁ。

運動音痴は色々と苦労が多いんだよね…。


「あ、音葉! 颯太やってるよ!」

「あ、えっ?」


“颯太”――南くんという言葉に、体が勝手に反応して無意識に身を乗り出してしまった。

身を乗り出す、なんて。いつもの私だったらあんまりしないこと。

最近の私は、…南くんのことになると、何だかヘンだ。



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