Love Trip in Italy (番外編)
自然と杏花と視線が絡み合う。
杏花は視線を逸らすことなく、俺の瞳を見つめている。
ヤバい!!これはマジでヤバい!!
何とも言えないほどの艶めいた表情に、
諦めかけていた欲望の炎が灯る。
握りしめている指をゆっくり解き、
杏花の後頭部にそっと添える。
杏花は俺の瞳を捕らえたまま…。
俺はゆっくり杏花の顔に近づくと、
杏花は……そっと瞳を閉じた。
俺はもはや、
“何もしない”という約束も…
“杏花の気持ちを尊重したい”と思いやった事も…
“嫌われたくない”と思っていた事さえ、
完全に忘れ……
杏花の唇を確かめるように
甘い…甘い……キスをした。