Love Trip in Italy (番外編)


自然と杏花と視線が絡み合う。


杏花は視線を逸らすことなく、俺の瞳を見つめている。


ヤバい!!これはマジでヤバい!!


何とも言えないほどの艶めいた表情に、


諦めかけていた欲望の炎が灯る。


握りしめている指をゆっくり解き、


杏花の後頭部にそっと添える。


杏花は俺の瞳を捕らえたまま…。


俺はゆっくり杏花の顔に近づくと、


杏花は……そっと瞳を閉じた。




俺はもはや、


“何もしない”という約束も…


“杏花の気持ちを尊重したい”と思いやった事も…


“嫌われたくない”と思っていた事さえ、


完全に忘れ……


杏花の唇を確かめるように



甘い…甘い……キスをした。


< 37 / 145 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop