Love Trip in Italy (番外編)
この通りには有名ブランドが立ち並び、
旅行客が必ず訪れる場所でもある。
杏花はブランド物には興味が無いが、
煌びやかにディスプレイされてるショップに釘づけ。
目をキラキラさせ…
俺がいることさえ忘れ…
窓の向こうの商品に心を奪われている。
「あっ、アレきれ~い。あっ、あっちもスゴ~イ!」
「おいっ、杏花待てよ―――!!」
杏花は俺の手を振り払い…
目指す商品まで一直線!!
「杏花!!」
「すぐ戻るから~」
待てって言ってるのに……。
ったく、俺よりそんなにいいのかよ。
俺はディスプレイの商品に嫉妬する。
はぁ…、情けねぇ……。
俺ってこんなに嫉妬深かったか?
いや、嫉妬することさえ無かったな。
そう……、杏花と出会うまでは…。
杏花が歩いて行った方向に目を向けると、
!?!?!?