Love Trip in Italy (番外編)
俺らは朝の儀式を済ませ、街へと繰り出した。
今日はミラノ最終日。
午後からフィレンツェへと旅立つ予定。
「杏花、欲しい物は?」
「ん~、素敵な物があり過ぎて…」
「気に入った物があったら気兼ねなく言えよ?好きなだけ買ってやる」
「もう!すぐそうやって甘やかす」
「いいだろ?甘やかすツアーなんだから」
「けど……」
「俺の楽しみ奪う気?」
「ん――――――っ!!/////」
「なっ?イタリアまで来てるんだ。素直に甘やかされてろ」
「もう……。………はぁい/////」
杏花は渋々といった感じだが、
とりあえず気に入って手にした物は、片っ端から買うとするか。
「杏花、あの店はどうだ?」
「ん?どこ?…あっ!可愛い~」
杏花は俺の腕を引っ張りながら“早く行こう”と歩き出す。
そんな杏花を見て…顔が綻ぶ。
俺らはモンテ・ナポレオーネ通りを端から見る事にした。