なんでも屋 神…最終幕
「お前が説得してみせると言ったから、この場を任せたんだぞ辰徳。」



呆れ気味に言った赤城と、相変わらず鋭い吊り目な遠藤の手には、サイレンサー付きのトカレフが握られていたが、今はそんな事すらどうでも良い。



「黙ってろ赤城!ノリは俺と話してんだ。兄ぃがそう言ったって事は、兄弟分の縁は切ったって事で良いんだな?」



俺に一喝された赤城は憤慨を露わにし、それに釣られた遠藤と二人、静かに銃口を俺の額へ向けた。



前と後ろで計三つの銃口を突きつけられても、怒りだけが先行している今の俺には、その意味をなさない。



「撃つなら撃て。ただし、兄ぃの代わりに来たっていうなら、俺の質問に答えろ。答えられないなら、雁首並べる前に黒沢一樹を呼んでこい。」
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