なんでも屋 神…最終幕
店内に客は三人。マスターと顔馴染みのように談笑しているサラリーマンと、その後輩だと思われる若い男。



カウンターから離れた丸テーブルに腰掛け、カクテルを飲みながら文庫本読んでいる女性客が一人。



皆それぞれの時間を楽しんでいた。



そんなこのバーの作り出す雰囲気が、いつの間にか気に入っていたのかもしれない。



冷静になって、ノリ達子飼いがあの場に居た理由を考えようとしても、先に立つ怒りで霧散してしまう…。



結果として次のグラスを頼んでしまい、気付けば出されたこのグラスで四杯目だった。



一口含んだ時に、このバーが出来上がる前から存在していたような木製のドアが開かれ、それまで店内に漂っていた空気の流れを一変させた。
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