なんでも屋 神…最終幕
恐怖と誘惑が津波のように襲い、自我が決壊してしまいそうな気持ち悪さを覚えた。



「折角のお話しですが、俺の気持ちは変わりません。これで失礼します。」



一刻も早くこの空間から出たかった。



恐怖と誘惑の狭間で見え隠れする、狂気の自分が見えた。



強大な敵を相手にする事で、自分の力がどれほどのものなのかを確かめたがっている…。



恐らく、これが身体の半分を流れる神崎鷹臣の血。



「…このまま突き進むというなら、辛い事が待ち受けとるぞ。」



その言葉に含まれた意味には全く気付かぬまま、神堂には何も答えず静かに襖を閉めた…。
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