なんでも屋 神…最終幕
「分かってませんね神さん。代金はサービスだと言ったでしょう。値段は初めから無いんですよ。ですが、神さんは私に借りを作りたくない…。」



まるで此処まで説明すれば分かるだろうと言った三龍の態度に、心の中だけで舌打ちする。



「これから言う事は、俺の独り言だ。」



それで構わないと言わんばかりに、三龍は満足げな笑みを細めた目で表した。



「明後日、大陸から俺を消す人間を呼び寄せた。表には出ない直属の子飼いが先走り、明日俺の前に現れる。[神堂組]はどうしても俺を消したいらしい。」



俺の話しを最後まで聞いた三龍は、眉間に皺を寄せて何かを考えている様子。
< 300 / 447 >

この作品をシェア

pagetop