なんでも屋 神…最終幕
「あぁ、この家に居れば安全だろ。その理由はお袋が一番良く分かってるはずだ。誰かさんに情報を流してももう遅い。今回の事件の鍵は俺が持ってる。」



お袋に動揺が走ったのを、俺は背中で感じていたが、手の動きを休める事はなかった。



「気付いたんだね。」



黒いバックにしまっていたトカレフのマガジンを取り出し、前弾詰まっているのを確認して腰に差した。



「そんな物持って何処に行く気だい!神!」



背後から駆け寄ってきたお袋を躱し、上に白い麻のシャツを羽織って部屋を出た。
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