なんでも屋 神…最終幕
「足抜けの代わりに、俺の父親を政界へ送った。過去を隠蔽する為に、お袋とは結婚させなかった…でしょう?」



最早返事をする気力もないといった様子の神堂は、深く首をうなだれるだけだった。



実質的に組の運営を握っていた男…。



政界に進出しても、狡猾な狸爺共相手に引けを取る訳もない。



のし上がるまでに様々な所に根を張り、そして今や政界の二大派閥の一つで、中枢として活躍している…か。



この数年で囁かれた黒い噂に、毎回必ずと言って良い程名前の挙がる神崎鷹臣。



俺の出生に隠された秘密…父親の今…闇の中だった過去と現在が、光に照らされて姿を現した。



…だが、未来は何を描いているのか、俺には見当もつかなかった。
< 378 / 447 >

この作品をシェア

pagetop