なんでも屋 神…最終幕
最終幕第十五章
企業は面倒事を避ける為にヤクザを頼り、ヤクザは活動を制限されないよう政治家を頼り、政治家は金銭面での援助を企業に頼る。



そして上に居る人間の間だけで金銭は行き来し、支えている民間人の元へは届かない。



メモリースティックに撮られていた写真は、何十年も前から続いてきた、腐敗国家日本の縮図とも言える代物だった。



正義感に駆られてか、記者としての思いからか、強大過ぎる敵に一人で立ち向かっていったマコ。



そこで目にした大スクープと、愛する人間の本当の姿…。



ボディーガードとして付いてきていた、ノリを見てしまった。



二つともマコには大き過ぎて、どうして良いのか分からず、俺の元へと相談に来たのだろう。
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