なんでも屋 神…最終幕
その瞳から感じ取られるのは、凶器に似た狂気…憎悪に入り交じる殺意。



禍々しさを感じさせる毒々しい雰囲気は、室内の空気を完全に凍り付かせた。



「どうして、私を信用出来なかったのですか?」



こういう失敗を糧として次に繋げようとする所は、俺の知っている黒沢一樹と似ている。



反省と訂正を繰り返していく事で、最強の布陣と鉄壁の守備を目指し、出来た死角を一つ一つ無くしていく。



地味に見える作業だが、それは着実に脳内に描く理想に近付いていくという、敵に回すと一番厄介なタイプだ。
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