なんでも屋 神…最終幕
「決して自分の手を汚そうとしない奴を、どうして信じきれる?権力に興味の無い振りをして、穏健派を演じすぎたんだよ。」
三龍の口元から、ハッキリと溜め息の漏れる音が聞こえた。
張り詰めていた冷え冷えとしていた空気に、熱が戻っていく。
「権力に興味を示さない貴男に近付くには、それが一番得策かと思ったんですがね。」
腰に差していた二丁のトカレフと、予備の弾が詰まったマガジンを、応接セットの上に投げ置いた。
「それに俺が初めて此処を訪れた時、お前は小龍の死に様を侮辱した。どんな結果論だろうが、彼奴は俺の可愛い後輩で仲間だった。お前の事を信じきれなかった理由を一言で言うなら、それが全てだ。」
三龍の居る部屋を出て、開店準備を始めだした店内を抜け、俺は吸い込まれるようにエレベーターへと乗った。
三龍の口元から、ハッキリと溜め息の漏れる音が聞こえた。
張り詰めていた冷え冷えとしていた空気に、熱が戻っていく。
「権力に興味を示さない貴男に近付くには、それが一番得策かと思ったんですがね。」
腰に差していた二丁のトカレフと、予備の弾が詰まったマガジンを、応接セットの上に投げ置いた。
「それに俺が初めて此処を訪れた時、お前は小龍の死に様を侮辱した。どんな結果論だろうが、彼奴は俺の可愛い後輩で仲間だった。お前の事を信じきれなかった理由を一言で言うなら、それが全てだ。」
三龍の居る部屋を出て、開店準備を始めだした店内を抜け、俺は吸い込まれるようにエレベーターへと乗った。