なんでも屋 神…最終幕
「タバコ買いに行って遅くなった。二階行くか?」



リビングのドアを開けて顔を出した神君は、何かをやり遂げたという達成感に似た顔付きだった。



きっとまた、私の知らない所で何かを成し遂げてきたんだろうな…。



私には、何も言ってくれないだろうけど…。



神君の問いに頷き、リビングの電気を消して二階へ続く階段を上る。



顔には出さないようにしているけど、気分はかなり落ち込んでいた。



今日はもう家に帰ってしまいたかったけど、そうしなかったのは、神君の口から告げられる事を聞かなきゃって思ったからだった。



お父さんに会いに行って、中々帰ってこなかった時に、もしかしたらと思って事務所を覗きに行った時に見た、神君の思い詰めた表情…。
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