なんでも屋 神…最終幕
小さな火の輪は、回転する速度を落としながら地面に着地し、火花を散らして二人の行く道を指した。



「こっちだってよ。」



その指した道に繋がるのは、偶然か必然か分からないけど、ノリは満足そうに頷いてバイクの後ろに跨った。



「神には俺が付いてるから心配すんな。安心して帰りを待ってろよ。」



「じゃ、行ってくるな。」



二人共満面の笑みを残しながら、運命の指し示した方向に吸い込まれていく。
< 444 / 447 >

この作品をシェア

pagetop