なんでも屋 神…最終幕
後書き
物語総ページ数1098ページの長編にお付き合い頂きまして、真に有り難う御座いました。


[なんでも屋 神]を書き始めた理由は、処女作[ホスト 神]では書けなかった、死を題材にしたかったからでした。


死は全ての終わりではありません。それから始まる生にも繋がります。そして残された人達は、其処からまた生きていかなければなりません。


第一幕…過去から逃げていた神が、お袋から呼び戻される所から始まります。そして[なんでも屋]を経営しながら、様々な人達との出会いを通して、自ずと過去と向き合っていきます。


隠されていたメッセージは、生と死、そして過去から明日へでした。


第二幕…[なんでも屋]を続編にする予定がなかったので、急遽第二幕という表記になりました。第一幕で出来た暗い物語構成を払拭しようと思い、何歳になっても変わらぬ愛の形と、世間体を気にする家族との攻防。そして第二幕の本編は、社会に蔓延るドラッグ問題。一時の気の迷いが、その人の一生を左右するこの問題は、[なんでも屋]として避けては通れませんでした。


隠されていたメッセージは、愛と下らぬ世間体、そして明日へ繋げる為の行動でした。
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