子供+大人=恋?の方程式(応用編)


「圭史くんの彼女って、どんな人?」





 落ち込んでいたかと思うと、急にあゆは顔を上げて俺に聞いてくる。


 その瞳は真剣で、まっすぐに俺を見てくる。


「えっと…。どんなって―――…」


「やっぱり、同じ大学生? 

圭史くんと付き合うぐらいなんだから、大人の女性なんだよね?」


「え…?」





 大人ね…。


 頭の中に浮かんだ茅乃の姿。


 俺はちらりとあゆを見る。


 あゆはどう思うんだろう。


 俺の彼女が、あゆよりも年下の高校一年生だと知ったら―――…


「ねぇ、教えてよ。どんな人なの?」





 真剣に聞いてくるあゆ。


 あまりの真剣さに、ちょっと怖いものを俺は感じていた。


「―――それを聞いてどうするんだ?」


「どうするって――…。どうもしないけど…」





 言葉ではそう言いながらも、何かしらを企みそうで俺は言うのを戸惑う。


 ここは俺たちが住んでいる場所から片道二時間の距離。


 そうやすやすと家にまで来れる距離じゃない。


 大丈夫…だろうか?





 思案していると、ふとあゆが「覚えてる?」と聞いてきた。


「何を?」





 とっさに聞き返した俺に、あゆはぷぅと頬を膨らます。


 さっきもこんな表情をしていたし、これってこいつの癖みたいなものなのか?


 そんな風にボケ~っと観察していると、あゆの表情がみるみる変わっていった。





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