お望み通り、奪ってあげようか


ひょろっと高い上背。

ふわっとした茶色いひよこっ毛。

貧弱野郎と罵りたくなるくらい細い身体に白い肌。


見た目も中身も、どこか頼りない彼を、私はもっとしっかりしなさいとひっぱたいてやりたいと思うし(この際つねるでも可)

そう思う反面、私がいるからねとでかい体に目一杯腕を回して抱きしめて、精一杯甘やかしてあげたいとも思う。


年甲斐もなく甘えたがる奴も困ったものだが、なかなか私もめんどくさい奴である。



「…駄目。半径3メートル以内に近寄らないで」


< 2 / 5 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop