お望み通り、奪ってあげようか
お望み通り、奪ってあげようか



「ねえ、そっち行ってもいい?」



まるで道端に捨てられた子犬のように、うるうると濡れた大きな瞳が私を射抜いて。

躊躇いがちに2本の腕が私に伸ばされた。


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