Sing my Love

二人で

「マジなんだな。」
「当たり前じゃん。悔しいもん…。」
しばらくの沈黙―
「なぁ。お前、シンガーになりたいんだろ?俺は作曲家になりてぇからさ、ユニット、組まねぇか?」
「えっ?」
「お前、詞とか書いてる?」
「う、うん!書いてるよ!」
モヤモヤした感情とか、不満とか、ノートに綴りながら毎日を過ごしてきたから…。
「じゃあさ、俺が曲作る。詞と歌はお前なっ」
嬉しい。二人で夢を叶えるんだね。味方がいれば怖くないよ!私は何度も大きくうなずいた。「じゃあ決定!よろしくな、菜乃花!」
「よろしくね、蓮!明日、詩を書いたノート、持ってくる!」「おぅ。じゃあな~」
そう言って、私たちは別れた。

次の日。私は、忘れずにノートを持って家を出た。人に見せるのは初めてだから、どんな反応をされるのかドキドキする。

「いいんじゃね?まぁ、音と重ねてるうちに多少の修正はあるだろうけど。この詞にはバラードが合いそうだな~」
あぁ。ここから、夢が始まるんだな。
「まず菜乃花の得意な音域とか知りたいからさ、今日の放課後カラオケ行こ。空いてる?」
「うん、空いてる空いてる!」「じゃあ帰んねぇで残れよ。」「了解しました~♪」
それからずっと放課後が楽しみで、授業どころじゃなかった。
< 2 / 2 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

画面越しに君を感じて

総文字数/1,692

恋愛(純愛)5ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop