[改良版]小学生と暴走族【夜桜】



もしかして……。


「私の……中にいる人?」


私が話しかけると二人はすぐこちらを向いた。


そして私に笑いかける。


「青……か」


「っよ。
ここで会うのは初めてだな。
俺らはずっと青の中にいたけど」


一人は、メガネをかけた大人しそうな高校生くらいの人。


もう一人は、いかにも不良って感じの人。


雰囲気が圭一に似ている。


この人たちが……。


「とりあえず自己紹介と行こうか。
って言っても、僕たちには名前がないから色分け。

君が主人格の青。
僕が第二人格の赤。
こいつが第三人格の黒」


なんか可笑しくて、つい笑ってしまった。


しかし、ここで鈴のことを思い出した。


「あ、れ、鈴は!?
鈴はどうなったの!?」


< 157 / 325 >

この作品をシェア

pagetop