[改良版]小学生と暴走族【夜桜】
もしかして……。
「私の……中にいる人?」
私が話しかけると二人はすぐこちらを向いた。
そして私に笑いかける。
「青……か」
「っよ。
ここで会うのは初めてだな。
俺らはずっと青の中にいたけど」
一人は、メガネをかけた大人しそうな高校生くらいの人。
もう一人は、いかにも不良って感じの人。
雰囲気が圭一に似ている。
この人たちが……。
「とりあえず自己紹介と行こうか。
って言っても、僕たちには名前がないから色分け。
君が主人格の青。
僕が第二人格の赤。
こいつが第三人格の黒」
なんか可笑しくて、つい笑ってしまった。
しかし、ここで鈴のことを思い出した。
「あ、れ、鈴は!?
鈴はどうなったの!?」