[改良版]小学生と暴走族【夜桜】


俺はまた後を追う。


走りながら圭一に電話をかけた。


「……青を見つけた。
けど、なんか様子がおかしい」


『すぐ行く。
どこにいる?』


「多分……○○の路地裏」


電話を切ってポケットに携帯を突っ込んだ。


あーもう!!


追いつけ……!!


必死に足を動かし、青に追いついた。


そしてまた腕を掴んで俺の方を向かせる


「あ……」



「やだっ……。
は、離せええぇ!!」


青は俺の声も聞かずにただ泣き叫ぶ。


それどころか、そのへんに落ちていたガラスの破片で半袖から出ている腕を傷つけ始めた。


だんだん血が滲んでくる。


「ちょ、やめろ!!」


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