cafe au lait
「……おいしい」
甘さは、ただ甘いだけじゃない。
ちゃんとエスプレッソの味を引き立てて、その深みとこくを残している。
「よかった」
心底ホッとしたように彼はため息をつく。
「カフェラテを味わってもらうのに、こんなに緊張したのはじめてです」
「緊張?」
「美味しくないって言われたら、店じまいしようかと思いました」
「駄目よ!」
ここを店じまいされてしまっては困る。
私の日常に欠かせない、この店がなくなるのは嫌だ。
これ以上、私の日常がなくなったら私はどうしたらいいのかわからなくなってしまう。