ヤンキー王子とラブレッスン②【完】
「杏ちゃんも、繭ちゃんも、花音ちゃんも……。
誰も信用しちゃいけないんだから」


「…………」


「くどいようだけど、いーい?
煌に会うまでは、あたしのそばを離れちゃダメだからね!!
誰に、なにされるかわからないんだから!!」


そんなのんちゃんの言葉も、右から左。


頭には、なんにも入ってこない。


ただ、ドキドキして。


ただ、胸が苦しくて。


あたしはドレスの黒いリボンをギュッと握りしめ、唇をかみしめた。


五十嵐くんに会ったら……。


なんて……言おう……?


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