ヤンキー王子とラブレッスン②【完】
「あれ?
心優ちゃん。
逃げなくてもいいの?」


はじめにあたしに声をかけてきた男が、あたしの髪飾りをつついて揺らした。


「いっとくけど。
オレ達、本気だよ?」


「……え?」


……なにが?


……本気……なの?


うすうす……。


うすうす……危ないことだって……。


あたしの本能が、キケンを察知して叫んでる。
< 341 / 416 >

この作品をシェア

pagetop