俺様社長の溺愛
私の裏声に、思わず噴き出した修二さん。


「・・・」


真っ赤になって、

何も言う言葉が見つからない私。


「冗談だよ。ホントに、スーツのままだな」


だから、おふろにも入れてないって、

言ったでしょ?!


「しょうがない。解放してやるか。

オレも、仕事行かなきゃならないし」


「え、今日は、日曜日」

私の言葉に、クスッと笑った修二さん。


「社長に休みはない・・・

でも、午後は空けておけよ?」

「え?」

「出かけるぞ?」

「・・・どこへ?」

「鈍い奴だな。デートだよ」

「デ?!」

「わかった?」

優しい笑顔で頭を撫でられたら、

頷くしかなかった。
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