誠の紅桜に止まる蝶~土方目線~
「沙織、よかったね・・・・」

涙を流しながら喜んでいる蝶。

「ったく、お前まで泣いてどうするんだよ。」

俺はそっと唇で涙を拭う。

すると真っ赤に頬を染めて慌てる。

「だ、だって大切な人がしあわせになるなんて嬉しいじゃないですか。」

「ああ。そうだな。」

そして蝶の腰に手を回しぐいっと俺に近づける。

「俺も、お前が幸せそうでうれしいぜ?」

「っ///いつも土方さんはずるい。」

そう言って唇を軽くとがらせる。

「ふっ。何がだよ。」

わかっているけど俺はあえて知らないふりをする。

すると蝶がいきなり背伸びをしてふわっと軽く俺の唇に触れる。

「お返しです♪」

すこし頬を赤らめて悪戯っぽく微笑む。

俺は不意打ちを食らいばかみてえに顔を赤くする。

「あはは!土方さん顔赤いですよ!!」

「っうるせえ!それにくちづけなら軽くじゃなく」

俺はそのまま深く口づける。

蝶は急なことですこし苦しそうに俺の胸をとんとんと叩く。

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