誠の紅桜に止まる蝶~土方目線~
「じゃあ急にじゃなきゃいいのか?」

「そ、そういう訳じゃ・・・・あっ!!」

蝶の叫び声につられて空を見上げる。

「始まったか。」

それはまるで夢のような光景だった。

次々と星が流れていく。

「うわあ・・・・・すごい綺麗・・・・」

「ああ。」

俺らはしばらく二人で空を見つめていた。

そしてふと隣を見るとなにやら手を握り合わせてお願い事をしている蝶がいた。

「なにを願ったんだ?」

「ふふ。秘密です。」

「俺に秘密ごとなんざあ、いい度胸じゃねえか。」

そう言って蝶の体を持ち上げ俺の肩に座らせる。

「わわっ!!ひ、土方さん高いよ!!」

すこし怖がって俺の頭にぎゅっと抱きつく。

「お前が言うまでこのままだぞ?」

「っむー」

俺はわざと動いて見せる。

「きゃっ!!わ、わかったから!いうから!!!」

俺はそっと蝶の体を地面に降ろした。

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