誠の紅桜に止まる蝶~土方目線~
そして私たちは彼らの背中を見送る。
蝶「ねえ沙織?」
沙「なあに?」
蝶「私ね、以前もこうやってみんなを見送った時があったの。でもその時は自分がなにもできなくてないちゃった。だけどね?」
沙「だけど?」
蝶「いまならわかるの。みんなが安心して帰ってこれるように待っていることも、怪我をしたときに癒すことも、ともに戦うこともなにも変わらない。みんな、同じことなんだって。」
沙「蝶・・・・」
蝶「だからね、信じよ?彼らは死んだりしない。それに、彼らは私たちのことを絶対忘れたりしない。だって、彼らは新撰組だよ?」
沙「うん、そうだね・・・・」
涙を流しながら頷く。
私は沙織の手を握る。
蝶「さあ、私たちは屯所に戻ろう。」
沙「ええ。」
大丈夫。
自然とそう思えてくる。
土方さんと交わしたいくつもの約束が
私を前に向かせてくれる。
だから、今度は沙織を
前に向かせて見せるから。
過去は消せない。
だけど新しい未来ならば作れる。
そう教えてくれたのは土方さんだから。
蝶「ねえ沙織?」
沙「なあに?」
蝶「私ね、以前もこうやってみんなを見送った時があったの。でもその時は自分がなにもできなくてないちゃった。だけどね?」
沙「だけど?」
蝶「いまならわかるの。みんなが安心して帰ってこれるように待っていることも、怪我をしたときに癒すことも、ともに戦うこともなにも変わらない。みんな、同じことなんだって。」
沙「蝶・・・・」
蝶「だからね、信じよ?彼らは死んだりしない。それに、彼らは私たちのことを絶対忘れたりしない。だって、彼らは新撰組だよ?」
沙「うん、そうだね・・・・」
涙を流しながら頷く。
私は沙織の手を握る。
蝶「さあ、私たちは屯所に戻ろう。」
沙「ええ。」
大丈夫。
自然とそう思えてくる。
土方さんと交わしたいくつもの約束が
私を前に向かせてくれる。
だから、今度は沙織を
前に向かせて見せるから。
過去は消せない。
だけど新しい未来ならば作れる。
そう教えてくれたのは土方さんだから。