誠の紅桜に止まる蝶~土方目線~
「ああ、疲れた。」
屯所に帰り蝶の笑顔を見てやっと肩の力を抜く。
沙織の言うとおり俺らにとってはきつい戦いだった。
しかし、危ないところで俺らは何度も何かに助けられた。
「なにかの守護かもしれねえな。」
そうつぶやきながらそっと月を見上げる。
すると嬉しそうに蝶が向こうから走ってくる姿が見える。
そんな姿を見て頬が緩まるのを自分でも感じる。
「お待たせしました!お茶と、お酒を持ってきましたよ。」
「ああ。すまねえな。」
そして俺は蝶のお茶を飲む。
「月が今宵も綺麗だな。」
「はい、とても。」
相変わらず冬の凛とした空気の中に柔らかく光を放つ。
「不思議ですね。一人で見る月はなんだか切ないのに、二人で見る月はこんなにも温かいなんて。」
そう言って珍しく蝶は俺の肩にもたれかかる。
そんな不意な行動に驚きつつも自然と微笑みが零れる。
「ああ、そうだな。」
穏やかな時間が流れる。
怒濤な時間にもこんな穏やかな時間があるのだと改めて実感する。
願わくばこの時間が永遠に続くようにと心で思いながら蝶と二人月を眺める。
屯所に帰り蝶の笑顔を見てやっと肩の力を抜く。
沙織の言うとおり俺らにとってはきつい戦いだった。
しかし、危ないところで俺らは何度も何かに助けられた。
「なにかの守護かもしれねえな。」
そうつぶやきながらそっと月を見上げる。
すると嬉しそうに蝶が向こうから走ってくる姿が見える。
そんな姿を見て頬が緩まるのを自分でも感じる。
「お待たせしました!お茶と、お酒を持ってきましたよ。」
「ああ。すまねえな。」
そして俺は蝶のお茶を飲む。
「月が今宵も綺麗だな。」
「はい、とても。」
相変わらず冬の凛とした空気の中に柔らかく光を放つ。
「不思議ですね。一人で見る月はなんだか切ないのに、二人で見る月はこんなにも温かいなんて。」
そう言って珍しく蝶は俺の肩にもたれかかる。
そんな不意な行動に驚きつつも自然と微笑みが零れる。
「ああ、そうだな。」
穏やかな時間が流れる。
怒濤な時間にもこんな穏やかな時間があるのだと改めて実感する。
願わくばこの時間が永遠に続くようにと心で思いながら蝶と二人月を眺める。