ハスキーボイスで酔わせて


私の浴衣姿を舐めるように見て、

うんうん。と一人頷いている。



「じゃ行ってくるね!」


へんな探りを入れられる前にそそくさと家を出る私。

その後ろ姿を見送る両親…。


「若い頃のお前にそっくりだな」

「ねー、私達もたまには一緒に祭り行きましょうよー」



父親の腕にしがみつき甘える母親に、
なっ!///と顔を赤らめる父親は何処か可愛く見えた。


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