ハスキーボイスで酔わせて
九月に入り新学期がスタート。
しかし始まってすぐに実力テストがあったり文化祭の準備があったりで、
何かと慌ただしい日々が続いていた。
『メイド喫茶!?』
とある夜、春樹さんと電話しながら文化祭の出し物を発表してみた。
「色々案は出たんですけど、これに決まっちゃって」
『んで、彩はメイド服着るのかよ』
「はい…。恥ずかしいから断ったんですけど、一番メイド服似合いそうだってみんなに言われて…////」
本来なら裏方作業が一番向いているのに、
何故かクラスの満場一致で私が着ることに。
他にも数人メイド役はいるのだがどうしても喫茶の看板メイドが必要らしく渋々…。
『いやぁ…マジか』
呆気に取られてるのがボソッと呟く春樹さん。