ハスキーボイスで酔わせて
「せっかく来月には初舞台の話も出てて、二時間枠のSPドラマの主役もある。その矢先に恋愛スキャンダルなんて言語道断だぞ!!」
更にヒートアップする怒鳴り声に、
春樹さんはすみませんと初めて頭を下げた。
「ずっと記者にマークされてたなんて気づかなくて…」
「お前は声優という枠を越えて様々な仕事をしてるんだ。メディアの表舞台に立つことだって多い。マークされて当然だろ」
神妙な面持ちで話す春樹さんに、
社長の熱も徐々に静まっていく。
「で…本当なのか?女子高生と付き合ってるのは」