ハスキーボイスで酔わせて
腕を組み深いため息を漏らした社長に、
春樹さんは真っ直ぐ見つめて、はいと即答した。
「世界一大切な女です」
揺るぎない言葉と真剣な気持ちは、
社長の心にも伝わったように思えたが…。
「じゃもう一つ質問だ」
まるで春樹さんを試すかのようにすかさず言葉を返す社長。
「仕事と女、どっちが大切なんだ」
「!」
その言葉に思わず驚く春樹さん。
「ずっと憧れていた舞台の主役と一時の火遊び。失う代償が大きいのはどちらかわかるな?」