ハスキーボイスで酔わせて
晃は昔からの知り合いで幼なじみっていう関係。
自宅の道場で共に剣道を習って、
親同士も仲がいいからいつのまにか腐れ縁になってる。
道場の師範でもある私の父親を尊敬しているせいか、
昔っからしつこくまとわりついてくる厄介なヤツだ。
「なーなー、今日の放課後立ち稽古付き合ってくんねー?」
「いーや。今日は予定があるんだもん」
「またかよ!最近予定ばっかで全然練習付き合ってくれねーじゃんかよー」
後ろからしつこくくっ付いてくる晃に、
苛々マックスゲージが徐々に上昇し続ける。