想い。
高1の春。
中学までの友達は誰もいない高校に入学した。
…わざと居ないとこを選んだの。
中学で虐めにあってて、誰を信じて誰に助けを求めたらいいのかもわからない私には誰も知らない新しい場所が必要だった。
人間関係が苦手で友達が出来るかなんて不安でしかなくて、ママとも離れたくなくて―。
もちろん虐られないかなって恐怖だってあったけど
でもね、自分で選んだ道だからしっかり前に進もうと思って
勇気を振り絞って教室に向かう。
『1年5組』
みんなの視線を横目に感じながらなんとか席に着けた。
クラスにはなんとなくグループが出来てて、すでに出遅れた感じ…(泣)
やる気も頑張る気も一気に無くなって外を見てて、ろくに先生の話も聞いてなかったんだけど―
「はい、じゃあ今からクラス委員を決めます!男女別れて集まってーっ」
に過剰反応した私。
だって私ひとりだから馴染めるか不安で…