私と彼の不器用な恋愛~続編 完結!(加筆修正中)
お店を出た後
私達は家の近くの公園まで帰って来ていた

それぞれブランコに黙って座る

私と須崎さんの説明を聞いても順はずっと黙ったままだ

「ごめん、順。私こそ順にちゃんと話していなかったね」

ブランコを少し揺らしながら、小さい頃この公園で順と遊んだ事を思い出す

昼間の公園はあんなにも賑やかな声に包まれていると言うのに、今は何でこんなにも静かなんだろう

まるで私達の様子を伺っているみたい

いつまでもこうしているワケに行かないし

順に帰ろうって言おうとしたら

「オレ、まるでガキだな」

って順がポツリと言った

「どうして?」

「冴英がオレから離れていくんじゃないかっていつも焦ってる。冴英の事は信じているのに気持ちを上手くコントロールできねぇ」

ありのままの気持ちを順がぶつけてくれる

「そんな事ないよ。順にヤキモチ妬いてもらえて嬉しいよ」

私がちょっと、おどけた風に言うと

「冴英、こっち来いよ」

順は私を自分の膝に呼び寄せる

私が順の膝に横座りするとギュッと腰に手を回された




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