初恋はレンタル彼氏
ほらまた・・

胸が痛い……



私は痛む胸を手で押さえながら、玲の背中をずっと見つめていた。

そして、玲の背中が見えなくなった時…家まで走って帰った。









ガチャ


「ただいま…」

「あら、おかえり」


家に帰ると…お母さんが、ちょうどお風呂から出てくる。




「お風呂入っちゃいなよ~」

「うん…」


私はすぐに風呂に入り、汗を流す。

そして少しお母さんと話したあと、自分の部屋のベッドに入る。




「はあ…」


無意識に漏れるため息。


考えることは、もちろん玲のこと。




玲…なんで私にあんなに優しいんだろ。

しかもあんなキスまで・・


さっきのキスを思い出し、恥ずかしさがよみがえってくりる。


それに…

彼女を家に呼ぶの初めてって言ってた。

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